DELF B2とは? | DELF B2の試験内容 | DELF B2試験見本 | よりよく知るために
DELF B2とは?
DELF B2レベルでは、使用者はさらに自立の度合いを増し、自分の意見を主張するために筋道の通った議論の流れを作ることができ、自分の見解を展開し、交渉することができます。このレベルの受験者は、社交的な談話の中で流暢に会話を交わし、自分の間違いを自分で修正することができるようになっています。

ヨーロッパ言語共通参照枠では、B2レベルの使用者が以下の言語的課題を達成できるとしています:

理解すること

聞くこと

長い会話や講義を理解することができる。また、もし話題がある程度身近な範囲であれば、議論の流れが複雑であっても理解できる。たいていのテレビの時事問題やニュースの番組も分かる。標準語の映画なら大多数は理解できる。

読むこと

筆者の姿勢や視点が出ている現代の問題についての記事や報告が読める。現代文学の散文が理解できる。

話すこと

やりとり

流暢に自然に会話をすることができ、母語話者と普通にやり取りができる。身近な状況での議論に積極的に参加し、自分の意見を説明し、弁明できる。

表現

自分の興味関心のある分野に関連する限り、幅広い話題について、明瞭で詳細な説明をすることができる。時事問題について、ある見方を展開し、いろいろな可能性の長所、短所を説明できる。

書くこと

書くこと

興味関心のある分野内なら、幅広くいろいろな話題について、明瞭で詳細な文章を書くことができる。エッセイやレポートで情報を伝え、一定の意見に対する支持や反対の理由を示すことができる。手紙の中で、事件や体験について自分にとっての意義を中心に書くことができる。


※ヨーロッパ言語共通枠の日本語版については、吉島茂・大橋理枝他(訳・編)『外国語教育II - 外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠』(朝日出版社、2004年)をご参照ください。また、インターネット版がhttp://wwwsoc.nii.ac.jp/jgg/jggla/library/cef_verzeichnis.htmlで閲覧できます。

DELF B2の試験内容

試験の種類:B2

試験時間

得点

聴解
録音された2つのテキストを聞き、設問に答える。
- インタビュー、ニュース番組等(聞き取り回数:1回)
- 解説、講演、スピーチ、ドキュメンタリー番組、ラジオ・テレビ放送(聞き取り回数:2回)

     聞き取り時間:最長8分

約30分

25点満点

読解
2つのテキストを読み、設問に答える。
- フランスもしくはフランス語圏に関する情報提供を目的とするテキスト
- ある主題について論説しているテキスト

60分

25点満点

文書作成
自分の見解を論証する(討論・公式文書・論評を参照して)。

60分

25点満点

口頭表現
与えられた短いテキストに関する見解の提示・論証

準備30分 
面接約20分

25点満点


筆記試験時間合計:2時間30分
*100点満点
*合格最低点:100点中50点
*各試験に必要な最低得点:25点中5点

DELF B2試験見本

例 1 :
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よりよく知るために

まず始めに、<紹介><試験内容><試験見本>の各ページをよく読み、試験で何が求められてい のかを正しく把握しましょう。DELF採点官・審査官研修を受けた教師の下で、あるいはDELF対策用 FLE 外国人のためのフランス語のテキストを入手して練習してください。こうした書籍は数多 く出版されており、図書館や書店で手に入れることができます。

■このサイト上で公開されている試験見本で、問題の指示書きを注意深く読みましょう。必要に応じて辞書を引きながら、設問に使われている語彙に慣れてください。


聴解試験と読解試験

B2レベルの難しい点は聴解問題と読解問題の資料の中で用いられている語彙にあります(読解問題は2つのテキストからなる)

実際、語彙はB1レベルよりも一層複雑になります。B1レベルでは、語彙は常に日常的な分野に属したものです。

B2レベルでは、語彙はより概念的になります。

この二つの試験で出される問題の種類は次のようなものです。

聴解試験

読解試験

解答選択問題

解答選択問題

情報を明確に表現しなおすこと

情報を明確に表現しなおすこと

正誤問題

正誤問題とその説明正・誤の選択をすることができたテキストの文章を書き出す)

文章またはテキストの題などを)説明する

これらの問題に正しく答えるには、情報を書き直し、説明することを学ぶことが大切です。解答選択問題や説明つきの正誤問題については、特に困難な点はありません。

この試験を受ける前に、(TV5 http://www.tv5.org, RFI : http://www.rfi.fr) を聞いて、聴解練習をすること、フランスの出版物 (Le Monde, Le Nouvel Observateur, etc.) の記事を読む練習をすることを強くすすめます。一般に、この試験を受験するためには、語学学校などでの相当の準備をすることが必要です。


文書作成試験

この試験では、与えられた状況設定に応じて、240語から260語の文書を作成しなければなりません。

状況設定の一例を以下にあげます。

Les charges qui pèsent sur les étudiants n’ont cessé d’augmenter les années passées, privant certains d’entre eux de la possibilité de faire les études de leur choix. Vous êtes porte-parole d’une association d’étudiants qui défend le droit à la formation pour tous. Vous écrivez au Ministre de l’Education pour l’alerter sur la situation. Vous donnez 2 ou 3 faits précis sur le contexte et vous lui rappelez pourquoi il est important pour un pays d’avoir une jeunesse bien formée. Vous proposez également une ou deux mesures pour améliorer la situation.

書き始める前に、次の要点をつかむため、状況設定をよく読まなくてはなりません。

a. 状況«Vous êtes porte-parole d’une association d’étudiants qui défend le droit à la formation pour tous. Vous écrivez au Ministre de l’Education pour l’alerter sur la situation. »「あなたはすべての人に教育の権利を守る学生の会の代表です。あなたは文部大臣に現状を訴える手紙を書きます。」

b.文の種類«Vous écrivez au Ministre de l’Education pour l’alerter sur la situation. »「文部大臣に現状を訴える手紙を書く」つまり、公式の手紙なので、手紙の書き方の書式を知らなくてはなりません。

c.テーマ: «Les charges qui pèsent sur les étudiants n’ont cessé d’augmenter les années passées, privant certains d’entre eux de la possibilité de faire les études de leur choix. »「過去数年にわたり、学生の費用負担は増加し続けており、それ故、学生の中には希望の勉学をする可能性を奪われている者もいる。」

d.プラン«Vous donnez 2 ou 3 faits précis sur le contexte et vous lui rappelez pourquoi il est important pour un pays d’avoir une jeunesse bien formée. Vous proposez également une ou deux mesures pour améliorer la situation. »この文脈での23の明確な事実をあげ、何故、若い時にきちんとした教育を受けさせることが国にとって大切かを思い起こさせます。状況を改善するための1、2の措置も提案します。」

注意a. b. d. の項目は状況設定の中にいつも明示されているとは限りません。もしa.b.の項目が明示されていなければ、提案されたテーマについて«エッセィ»風に、普通の文体で書いてください。もしd.が明示されていなければ、自分でプランを考えないといけません。プランに含まれる要素は、利点、難点、原因、結果、賛成、反対、等になるでしょう。

次いで、しなければならないのは、

  • プランを見つけること(もし状況設定の中で明示されていないなら)、または指示されたプランに従うこと

  • 個人的な考えや例を見つけること

  • car, donc, et puis, etc. car, donc, et puis、等の論理的な接続表現を使って、それらの考えを組み立てること。

プランが決まったら、書き始めることができますが、そのためには

1. 要求されている文の種類の書き方の決まりを守ってください。

2. テーマとプランを示す導入部を書いてください。

3. パラグラフごとにそれぞれの考えを説明してください。

4. 結論には、総括的な考えをのべるようにしてください。

(例に挙げられている状況でのまとめの考えは次のようにすることができるでしょう。)

 Pour terminer, j’aimerais préciser que l’enjeu est de taille puisqu’il en va de l’avenir de l’égalité dans notre pays.「終わりに、わが国における教育の平等の将来がそれにかかっており、この争点は重要であるとはっきり言い添えたいと思います。」

 この試験はB1レベルの試験と非常に似ています。違いは語彙の広がりと要求されている文法の知識の広がりにあります。B1よりもさらに高度な構文のレベルおよび語彙とより正確な論理的接続表現の使い方が期待されるでしょう。文書作成に要求される単語の数もかなり多くなっていることにも注意してください。


口頭表現試験

この試験はB1レベルの口頭試験の3番目の問題に似ています。このサイトの「レベルB1のよりよく知るために」の項目を参考にしてください。

合格するために必要なテクニック(プラン、考えのまとめ方)は同じです。ただ、レベルが上がっているので、要求されるのは次の点です。

より概念的なテーマのテキストを読むこと

より正確で、より適切に考えを発展させること

あなたがプランの中で示す情報についての一層詳しい説明をすること

その上、この試験はB1レベルにはない)討論を含みます。討論中に、面接官はあなたの考えの論点に反対の意見を言いますから、それに反論しなくてはいけません。