DALF C2レベルでは、言語への熟練が、表現の正確さや適切さ、流暢さに現われます。受験者は学術的な、あるいは高度な課題を実現することができます。
DALF C1またはC2を取得すると、フランスの大学に入学するための語学試験を免除されます。
ヨーロッパ言語共通参照枠では、C2レベルの使用者が以下の言語的課題を達成できるとしています:
理解すること |
聞くこと |
生であれ、放送されたものであれ、速いスピードであっても、その話し方の癖に慣れる時間の余裕があれば、どんな話し言葉も難無く理解できる。 |
読むこと |
例えばマニュアルや専門的記事、文学作品のテキストなど、抽象的で内容や形式が複雑であっても、あらゆる種類の文章を努力せずに読むことができる。 |
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話すこと |
やりとり |
いかなる会話や議論でも努力しないで加わることができ、慣用表現、口語体表現にも楽に対応できる。自分を流暢に表現し、詳細に細かい意味のニュアンスを伝えることができる。困難に出会っても、周りの人がそれにほとんど気がつかないほどに修正し、うまく繕うことができる。 |
表現 |
文脈に合った文体で、はっきりとすらすらと流暢に記述や論述ができる。論理的に文章を構成し、聞き手に重要点を把握させ、記憶にとどめさせることができる。 | |
書くこと |
書くこと |
明瞭で流暢な文章を、状況に対して適切な文体で書くことができる。明快な論理構造で重要点を読み手に気づかせ、記憶にとどめさせるように、複雑な内容の手紙、レポート、記事を書くことができる。仕事や文学作品の概要や評を書くことができる。 |
試験の種類:C2 |
試験時間 |
得点 |
聴解・口頭表現 |
準備60分 |
50点満点 |
読解・文書作成 |
210分 |
50点満点 |
まず始めに、<紹介><試験内容><試験見本>の各ページをよく読み、試験で何が求められているのかを正しく把握しましょう。DELF採点官・審査官研修を受けた教師の下で、あるいはDELF対策用のFLE(外国人のためのフランス語)のテキストを入手して練習してください。こうした書籍は数多く出版されており、図書館や書店で手に入れることができます。
■このサイト上で公開されている試験見本で、問題の指示書きを注意深く読みましょう。必要に応じて辞書を引きながら、設問に使われている語彙に慣れてください。
聴解・口頭表現試験
■聴解試験は15分の録音を聞き、その内容の要約を口頭でしなくてはいけません。この要約問題は、独特のやり方と内容を求められます。次のような構成をすることを強くすすめます。
導入部では
資料の種類、その目的、テーマを明確にする
発言者(報道記者、教師、専門家)についての情報を述べる
資料の構成(何部構成か、各部のテーマは何か)を明らかにする。構成の説明は資料の理解を助けることにもなるので大切です。
資料の内容の要約では
前もってまとめ直した重要な情報を、論理的に結びつけながら発表しなくてはいけない。聞き
取った《情報のリスト》の発表はさけること。
■この試験に出される資料は複雑(とても複雑)なので、内容についての準備をしておくことが非常に重要です。次のサイトを参照してください。http://www.canalacademie.com/
■面接官は二人からなり、あなたが重要な情報を言い忘れた場合にいくつか質問をするでしょう。
読解・文章作成試験
■この試験では、提案された状況から記事を書きます。役に立つと思われるアドヴァイスは以下の通
りです。
内容、文章のタイプ、主題を理解するために、状況をよく読み、もし指示されているならプランを見つけなさい。指示されていない場合はそれを作らないといけません。
個人的な考えを見つけ、資料の内容もそれに付け加えなさい。
情報(個人的なものと資料から引き出したもの)の順位づけを行い、それらを結びつける論理的な結びの言葉を考えて、プランを立てなさい。
主題とプランの説明をする導入部を書きなさい。
あなたの考えと各パラグラフから選んだ考えについて説明しなさい。
あなたが説明した重要な点をまとめなおして結論を書き、扱った主題と、他の問題や他の分野との関連付けを提案しなさい。